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普通の風邪は先行する症状としてのどの痛みや鼻汁、くしゃみや咳といったものがありますが、インフルエンザの場合、急激な発熱(38℃以上)、頭痛、関節痛、筋肉痛といった症状が先行してきます。重篤化すると気管支炎や肺炎、熱性けいれん、インフルエンザ脳症などを併発し、最悪の場合死に至る病気です。

インフルエンザの予防の基本はワクチンの「予防接種」です。仮に今年流行しているワクチンの型が違っていたとしても「重篤化の予防」という視点からも「予防接種」は有効であると報告されています。

個人差はありますが、接種から効果が現れてくるまで概ね2週間程度かかり、その効果の持続期間は5ヶ月と言われています。日本では通常インフルエンザの流行は12月下旬から3月上旬となっているので、遅くとも12月上旬までに接種する事をオススメします。ただし、最近はインフルエンザの流行が少し早まってきている傾向があるので注意が必要です。2回接種をお考えの場合、2回目は1回目から4週間程度あけてからの接種が望ましいとされています。(免疫効果を考慮した結果から)

地域の医療機関、かかりつけの医療機関で予防接種を受ける事は可能です。ただし、各自治体によって接種期間や費用などの点で違いがあります。ワクチン接種可能な医療機関や接種機関、費用等についてはそれぞれの地域の保健所や医師会、医療機関にお問い合わせ下さい。

予防接種法による『定期接種』では65歳以上の高齢者、60〜64歳の方で基礎疾患(心臓、腎臓、呼吸器系の障害)があり、身の回りの生活を極度に制限される方、又はヒト免疫不全ウィルスによる免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方に予防接種が推奨されています。

一方で、『任意接種』では医学的に接種が不適当と考えられる場合を除き、基本的にはインフルエンザの発症と重症化を防ぎたい全ての方が対象になります。

小児については気管支喘息等の呼吸器疾患、慢性心不全、先天性心疾患等の循環器疾患、糖尿病、腎不全などの基礎疾患を有している場合、6ヶ月から18歳の小児で長期間アスピリンを服用している場合(ライ症候群を発症する危険があるため)、集団生活に入っている場合などもインフルエンザに罹患した場合に重篤化や合併症のリスクが高くなるため予防接種を考慮すると良いと言われています。

また、重症化や合併症のリスクが高い方の家族や、医療従事者などのインフルエンザウィルスと身近に接する機会が多い方もワクチン接種を考慮すると良いと言われています。

授乳期間中でもインフルエンザワクチンを接種しても支障はありません。

インフルエンザワクチンは不活化ワクチンというタイプで、病原性を無くしたウィルスの成分を用いているのでウィルスが体内で増える事はありません。

また母乳を介してお子さんに影響を与える事もありません。

なお、授乳期間中に母親がインフルエンザにかかり、抗インフルエンザ薬を服用した場合、その薬剤の成分が母乳中に移行すると言われており、服薬中に母乳を与える事は避ける事になっています。

予防接種法に基づくインフルエンザワクチンの定期接種が不適当と考えられているのは、予防接種実施規則第6条により以下のように定められています。

・明らかな発熱を呈している者(通常は37.5度以上)
・重篤な急性疾患にかかっているのが明らかな者
・当該疾病に係る予防接種の接種液の成分によってアナフィラキシーショック
 を呈した事が明らかな者
・その他、予防接種を行う事が不適当な状態にある者
 (過去の予防接種で2日以内に発熱が見られた者、全身性発疹などのアレル
  ギーが疑われた者、過去に免疫不全の診断を受けた事がある者などが含ま
  れる)

【接種要注意者】
・心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患等の基礎疾患を有する事が
 明らかな者。
・過去にけいれんの既往がある者。
・気管支喘息のある患者
・インフルエンザワクチンの成分又は鶏卵、鶏肉、その他鶏由来の物に対して
 アレルギーを呈する恐れのある者。

卵アレルギーの程度にもよりますがほとんどの場合問題なく接種できます。

インフルエンザワクチンは製造過程においてウィルスの増殖に発育鶏卵を使用するため、最終製品であるワクチンの中にごくわずかながら鶏卵由来の蛋白成分が残って、それによるアレルギー症状がまれに起こる事があります。しかし、近年は高度に精製され、その量は極めて微量であり、通常は卵アレルギーがあってもほとんど問題はありません。

ただし、鶏卵を食べてひどい蕁麻疹や発疹を生じたり、口腔内がしびれたりする方や、卵成分でアナフィラキシーショックを起こしたことがあるような、重篤な卵アレルギーがある方は、接種前にかかりつけの医師と良く相談し、事前に接種ワクチン液による皮内反応を実施するなどの対応が望まれます。

解熱剤には多くの種類がありますが、その中にはインフルエンザに罹患した時は使用を避けなければいけないものがあります。

特に15歳未満の子供への使用は避けるようにと厚生労働省から資料も提出されています。

その代表的なものは、アスピリンなどのサリチル酸解熱鎮痛薬、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸です。

薬局などで入手できる市販薬の中にもアスピリンなどのサリチル酸系の解熱鎮痛薬などもあるので自己判断での使用は避けるべきです。

感染の拡大を考慮すれば答えはYesです。

一般的にインフルエンザウィルスに感染して、症状が出てから3〜7日間はウィルスを排出すると言われています。

熱が下がったからと言っても一両日中は他の人にうつす可能性が残っているということを知っておきましょう。

インフルエンザ罹患後は体力の低下もあるので無理をせず十分に体力が回復してから復帰することが望ましいです。

また咳などが継続している場合はマスクの着用などで周囲への配慮も心がけましょう。

インフルエンザにかかった人が室内にいる場合、その人の咳やくしゃみの中にインフルエンザウィルスがいる可能性がありますが、飛沫は1m〜2m以内なので、マスクをしていれば飛沫感染の可能性は最小限に抑えることができます。

また手や手指からの感染(接触感染)もあるので、手洗いは重要です。

換気の悪い空間には比較的長い時間ウィルスが浮遊することがあるので、時々空気を入れ替えて換気を行いましょう。

咳や痰、くしゃみなどで飛んだ飛沫物は消毒液などを使用してふき取っておきことも効果的です。

洗濯物などは通常の洗濯をして日なたに干したり、アイロンなどをかけておくとインフルエンザウィルスだけでなく多くのウィルスの感染性を無くすことができます。

予防接種法による定期接種の場合、予防接種を受けた事による健康被害であると厚生労働大臣が認定した場合に予防接種法に基づく健康被害の救済措置の対象となります。

また任意の接種によって健康被害が生じた場合は独立行政法人医薬品医療機器総合機構法による被害救済の対象となります。

健康被害の内容、程度等に応じて、薬事・食品衛生審議会(副作用被害判定部会)での審議を経た後、医療費、医療手当て、障害年金、遺族年金、遺族一時金などが支給されますが、この場合でも厚生労働大臣の判定が必要です。

以上の救済制度の内容は下記のウェブサイトを参照するか、あるいは独立行政法人医薬品医療機器総合機構(TEL03-3506-9411)にご照会下さい。

医薬品副作用被害救済制度

生物由来製剤感染等被害救済制度
厚生労働者による
新型インフルエンザ対策
パンフレット

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